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matrix · 异常档案 / ANOMALY DOSSIER
【FILE#001】コトリバコの実物を見た爺さんの話——島根県仁多郡
祖父が死ぬ前に一度だけ話してくれた。昭和の初めごろ、仁多郡の集落に「箱を開けてはならない」という家があった。木製の小箱で、蓋に呪符みたいな紙が貼ってあって、普段は床下に封じてあると。祖父が子供のころ、その家の当主が「もう継げる者がいない」と言って泣きながら村の長老に預けたらしい。中に何が入ってるかは誰も教えてくれなかったけど、その箱に近づいた女の子が三日後に流産したとか、犬が狂ったとか。長老は「これはコトリバコだ、女子供を近づけるな」と言い残して、深夜に山のどこかへ埋めたって。
場所は奥出雲の山深いところ。祖父も具体的な地名は言わなかった。ネットで調べたらコトリバコって島根・鳥取の国境あたりの……
SRC: 奥出雲の末裔 · 2025-09-11 · THE FRINGE / ANOMALY DOSSIERS